日本共産党 清水ただし

活動報告

問題アリ!! リニア中央新幹線

[活動報告]2016/10/26 更新

アラバマ大学名誉教授の橋山禮治郎先生が、26日に行われた国土交通委員会に参考人として出席され、リニア新幹線への財政投融資について意見陳述を行いました。

橋山先生は、JR東海への公的資金貸付について疑問を呈し、国が行うべきは北海道や四国等の赤字の鉄道路線への支援だと強調。私が質問した安全性や環境破壊などリニア新幹線の問題点についても詳しく答えてくださいました。

もとむら伸子議員も今回の財政投融資の本質がJR東海への支援であり、償還されない場合は国民負担になることを指摘。また、用地買収について住民の声を聞こうとしないJR東海の姿勢についても政府の認識をただしました。

残念ながら、日本共産党以外の賛成多数により、法案は可決されてしまいましたが、今回の質疑によって、よりリニア新幹線が無謀な事業であるということを浮き彫りにできたと思います。

応援傍聴もあり、とても心強かったです。引き続き力を合わせて取り組んでいきます。

そんなに急いでどこへ行く?! わずか1日で3兆円を審議!行先はふらふらです!

[活動報告]2016/10/25 更新

そんなに急いでいったいどこへ行くというのでしょうか。リニアの速度ではなく、審議時間のことです。

リニア新幹線の全線開業前倒しのために、JR東海へ3兆円もの公的資金を貸し付ける法案について、明日26日の国土交通委員会で参考人質疑、政府質疑、討論、採決をわずかいちにちでやってしまおうと言うのです。

採決ありきで参考人の方を国会に招くなど失礼な話です。リニア新幹線は、環境破壊や生活への影響が大問題となっており、そもそもその必要性について十分な議論がなされていません。

財政投融資で貸し付ける3兆円の償還についてJR東海が計画通りに40年後に完済できるのかという、もとむら伸子議員の質問に対し、麻生太郎財務大臣が「生きているかわからない」などと無責任な答弁をしていることも許されません。

明日の午前中に行われる参考人質疑では私が質問に立ちます(10時55分から)。

そして、午後からの政府質疑は、もとむら伸子議員がおこないます(15時20分から)。

自転車議連に加入・・・だけど、私にはママチャリが合っているかも?!

[活動報告]2016/10/23 更新

23日は西淀川区の女性後援会のつどいからスタート。私からは50分の国会報告。衆院大阪5区候補の北山良三さんからは維新がめざす地下鉄・バス民営化の狙いや、特別区と総合区の違いなどについて詳しい報告があり、とても学ばされました。

午後からは東大阪市の市民まつりへ。後援会のみなさんや日本航空、エミレーツ航空で不当解雇撤回を求めてがんばっている方々と交流を深めることができました。

一等賞が自転車という豪華抽選会にも参加。そう言えばこのたび国会で自転車議員連盟に加入することとなりました。スポーツタイプの自転車もかっこいいと思いますが、やはり乗りやすく慣れ親しんだママチャリの方が自分には合っています。

聖徳太子の町、太子町議には 阪口ひろし候補・西田いく子候補をよろしく

[活動報告]2016/10/22 更新

飛び出し坊やではなく飛び出し太子!

さすがは聖徳太子のお墓がある大阪府南河内郡太子町です!

町議選挙の最終日、阪口ひろし候補、西田いく子候補の応援に入りました!

多重債務の闇に光を灯そう!改正貸金業法10周年を振り返る

[活動報告]2016/10/22 更新

挨拶が始まると同時に会場の照明が消えてしまった。何かのトラブルだったのだろうか。司会者からは「復旧するまで少しお待ちください」と言われたが、プログラムの進行を考えたらそうもいかないのではと気を回し、自分の経験の中でも珍しい暗闇の中での挨拶を始めることとなった。

この日参加したのは日弁連主催の「改正貸金業法10周年〜多重債務対策の成果と今後の課題」と題したシンポジウム。多重債務問題を解決すべく、出資法と利息制限法との間に生じるいわゆる「グレーゾーン金利」を撤廃することを目指して、サラ金被害者団体や法律家団体が声をあげ、様々な抵抗をはねのけて国会議員を動かした。2006年に改正貸金業法が成立したことにより、ついにグレーゾーン金利は撤廃され、年収の3分の1までしか借り入れることできない仕組みである「総量規制」も制定された。

このことにより、3件、5件、10件と、いくつものサラ金業者からお金を借りる多重債務者は減少し、借金を苦にした自殺者も大幅に少なくなった。当時、グレーゾーン金利撤廃に抵抗していた勢力が必死に唱えていた「総量規制をするとヤミ金被害が増えることになる」との主張はこの間の警察庁が発表している摘発件数の推移を見ても杞憂に終わったことは確かだ。

しかし、依然として新規借り入れ者数が減っていない。それは長引く不況の中で苦しむ零細業者がなくならないことに加え、非正規雇用の拡大による低所得者層の増大、あるいは病気や失業のためにやむを得ず、いずれかの金融機関から生活費を工面しなくてはならないという格差と貧困という社会的背景があるからではないか。

また、サラ金の貸出残高は減少しているものの、総量規制の対象とならない銀行系カードローンのそれは年々増加傾向にある。銀行系カードローンの信用保証はサラ金業者が務めており、その借り手を増やすことで、総量規制逃れを許してしまうことは、改正貸金業法の趣旨を没却させることに他ならない。

多重債務者の自殺者数は減少したとは言え年間600人を超えており、これを根絶していくことこそこの問題に取り組んできた人々の目標でなくてはならないと思う。

法改正から10年が経過したいま、その前向きな成果を確信にしつつ、新たにうまれている問題点に厳しい目を向けながら、取り組みをいっそう進めることが大切だ。

そうしてこそ、生きていることさえ辛いほど絶望の淵に立たされながら潜在化されてしまっている深刻な多重債務者の心の闇に社会的救済の光を灯すことができるだろう。

そういう思いで挨拶をし終えると、途端に会場の照明が点灯した。あまりのタイミングのよさに会場が沸いたのだが、もしも照明担当者がいたとして気を利かせてくれたなら憎い演出だった。