日本共産党 清水ただし

活動報告

【住民投票を終えて ③】

[活動報告]2020/11/04 更新
投票日の午後8時すぎ、私は自宅に戻りカレーライスを食べていました。昼食をとったあと、何も食べていなかったので腹ごしらえをしようと。
開票速報を伝えるニュースは午後9時からだと承知していたため、何気なくテレビを見ていたところ、出口調査の結果を伝えるニュースが流れました。
「あれ?反対勝ってる?」と妻がおもむろにつぶやきました。よく見ると確かに棒グラフは反対を示す赤の方が微妙に長い。?!NHKだけでなく、MBSのネットニュースでも同様の出口調査でした。「ほんまや!勝ってるんかな?!」と興奮する私。しかし、まだ誤差の範囲です。5年前の出口調査では賛成が多かったにもかかわらず、結果は逆になったことを忘れてはいけません。
油断することなく、午後9時過ぎに大阪市をよくする会、明るい民主府政をすつる会の記者会見会場に到着しました。大阪市を守るためにいっしょに頑張った仲間や、報道陣とともに、刻々と開票が進むテレビの画面を見守っていました。
序盤は賛成票がリード。開票率が上がってもその差はなかなか縮まりません。比較的賛成が多いと伝えられていた市内北部から開票は進んでいたので、まだ望みはあると信じていました。それでも途中、一万票の差がつけられた時には、正直負けも覚悟しました。
午後10時40分過ぎ、テレビ画面に「反対多数確実」と示され、みんなで歓喜をあげました。一気に緊張が解けました。テレビの討論会等で茶の間に共感を広げた山中智子さん、そしてビジョンカーで連日訴えたたつみコータローさんらと抱き合って喜びあいました。
住民投票の勝利で、何とか大阪市の廃止を阻止することができました。しかし、このことによって市民は真っ二つに分断されてしまい、傷つけられてしまいました。このまま終わらせてはいけません。
政令市である大阪市を、市民本位に発展させていく次なる運動が求められています。また、賛成された方たちの現状に対する閉塞感の中は、国政に対する不満に起因するものがあることも分かりました。引き続き、国会議員としての役割を果たしていきたいと思います。(終わり)
 
 

【住民投票を終えて ②】

[活動報告]2020/11/04 更新
今度の住民投票は公職選挙法が適用されないため、投票日当日も運動することが許されています。
11月1日、私は自分の選挙区である城東区〜都島区〜北区〜福島区を回り、投票所でスタンディングをするひとたちを激励したり、宣伝カーに乗って最後まで投票を呼びかけたりしました。
どの行政区の事務所でも、多くの活動家が大奮闘していました。山下よしき副委員長も宣伝カーで最後の訴えに。エールを交換し、共に最後までの奮闘を誓い合いました。
前日までの出口調査でも賛否が拮抗しているとの情報があり、私は結果がどちらに転んでも数千票の差であろうと予測していました。なので「これから投票所に行かれるみなさんの一票で大阪市の未来が決まります!ぜひ反対とお書きください!」と訴えました。
この日、維新の会の運動員は投票所に立たず、宣伝カーに地方議員らが乗車し、松井市長と吉村知事の音声を流す作戦に出ました。難波や天王寺で決起集会さながらの大街頭演説を開いたという情報も入り、相手の活動に勢いを感じた私はこれは厳しいかもと、頭の中に「敗北」の二文字がよぎることもありました。
私の選挙区は、今回も賛成票の多かった地域です。タワーマンションが林立し、子育て層が多い地域です。そこでどれだけ票差を詰められるかが勝負でした。
夕方になり、グランドで野球をしていた無党派とおぼしき草野球チームのひとたちが激励してくれたり、ベビーカーを押した若い母親からの頷きと手振りが増えたのを見て、これはいけるかもしれないとも感じました。
とにかく、悔いだけは残したくないとの思いから、最後の最後まで渾身の力を込めて訴えました。「仲間10人と投票に行ってきたで」「うちは6票しかないけど反対と書いてくるから」など、語りかけてくださるひとたちに、どれだけの勇気をもらったことかわかりません。
今回、NHKや朝日の調査によると無党派層の6割が「反対」に投票したとのこと。相手の主張を「デマだ」「誤報だ」と切り捨てるのではなく、最後まで情報提供に徹し、「説明させてください」「共に考えましょう」という私たちの姿勢が反映されたものであるならば、とても嬉しいことでした。(2020/11/3記)
 

【住民投票を終えて ①】

[活動報告]2020/11/04 更新
どうやらNHKは、今回の住民投票の対決構図を「維新vs自民」として描きたいようです。ニュースを見ていてそう思いました。
確かに大阪の自民党は奮闘しましたが、コロナ禍、吉村人気、公明の寝返り、市役所ぐるみ選挙など、極めて不利な条件のもと、再び「都構想」を否決できたのは「大阪市を守りたい」と願う市民のみなさん一人ひとりが立ち上がった結果であり、政党は主役ではありせん。正確な分析と報道を求めます。
また、開票後にSNS上で「ジジババの意見ばかり通り過ぎ!」とか、「老人から選挙権を取り上げろ!」などと発信しているのを見て、暗澹たる気持ちになりました。これも維新の会により分断と対立で傷つけられてしまった市民の中にある後遺症でしょうか。
確かに今回の住民投票でも、「都構想」に反対した70代以上のひとは多いのですが、若い年代に反対がないわけではなく、むしろ10代・20代では賛否が拮抗しています。そして、あらゆる年代で前回よりも賛成は減っているのです。
投票結果の分析を安易に〃世代間の対立〃に解消せず、それぞれの年代における現状の認識と将来への要望を掴むことが大切ではないでしょうか。
投票権剥奪の主張は民主主義の否定であり、まったくの暴論です。厳しく糾弾したいと思います。(2020/11/3記)

【住民投票 再び反対多数に】

[活動報告]2020/11/02 更新
昨日行われた「大阪市廃止・特別区設置」の住民投票は、
賛成 675,829票(49.37%)
反対 692,996票(50.63%)
と反対多数になり、再び否決されました。大阪市を守るために連日連夜、昼夜違わず活動されたすべてのひとたちの勝利です。本当にお疲れ様でした。

【お礼はいいよと】

[活動報告]2020/11/02 更新
投票日まで一日と迫った10月31日も晴天に恵まれました。ネクタイはハロウィンにしました。
都島区の宣伝からスタート。途中、女性の方から「期日前投票で反対にしました。これまで中身が全然伝わってこなかったので、こんな風に宣伝してくれてありがとうございます」と声をかけられました。最後まで迷っているひとたちにも、大阪市の廃止反対を呼びかけます。
正午からは大阪駅前にて市民と野党の共同街宣に参加し、元大阪市長の平松邦夫さんや弁護士の大前治さん、立憲、社民の国会議員のみなさんと一緒に大阪市の存続を訴えました。
宣伝中、「外国籍住民にも投票権を」とアピールした宣伝カーと出会いました。大阪市住民のうち、5%を占める外国籍のひとたちは、大阪市の行く末を決める今回の住民投票に参加することができません。過去の住民投票では外国籍のひとや中学生にも投票権を認めた例があります。投票できない人たちの思いも受け止めて、最後まで頑張ります。
夕刻、城東区のイズミヤ前では、「もう反対に入れてきたで」と、期日前投票を済ませた方か声をかけてくださいました。出口調査でも拮抗しているそうですが「頭が出た」という情報は一度も聞いたことがありません。投票日の行動が決定です。投票お済みの方も、ぜひ投票のお声掛けをお願いいたします。
北区の本庄ライブ前でも宣伝を行いました。初めはビラを取らなかった方が、演説の中身に関心を持っていただけたのか、あらためてビラを受け取ってくれました。まだまだ迷っているひとたちに大阪市廃止のデメリット、政令指定都市として存続させることの優位性を語らなくてはなりません。
昨夜のラストは野田阪神駅前で訴え。よく知る焼き鳥屋のマスターが、「しみっちゃん、反対するで」と。ありがとうございますとお礼を述べると、「色々考えて自分で決めてんから、お礼はいいよ」と言われたのです。ハッとさせられました。呼びかけは大事ですが、賛否は市民一人ひとりが判断されるものなのだと。投票日も説明と情報提供に徹しようと心に決めました。(2020/11/1記)