大阪市旭区にある、私立常翔学園に通う中学3年生115名を対象に、各政党が綱領やマニフェストをプレゼンし、生徒たちが模擬選挙を行うという取り組みに参加しました。
はじめに与えられた15分間では、日本共産党が目指す4つのチェンジ、①いのち暮らし最優先の政治、②気候危機打開のためのエネルギー政策、③ジェンダー平等社会の実現、④憲法9条いかした外交政策について説明しました。
その後、生徒たちから出された質問に答えました。「ウクライナ情勢についてどう思いますか?」「好きな共産主義者はマルクスですか?」「お笑い時代に出演したテレビ番組は?」など、多岐にわたりました。
投票結果は多い順に、自民、公明、立民、維新、れいわ、共産、社民、国民、N国となりました。
なぜ自民党が一位に?私は、自民党の「シルバーテクラシー」批判と高齢者と若者世代を対立させる主張が、将来世代の危機感を煽り立て、支持を得てたのではないかと分析しています。
少子高齢化社会を支えるのは社会全体の責任であり、政治の役割です。これからも、安心して子どもを産み、育てる社会を目指すと同時に、対立と分断を持ち込ませず、連帯して政治を改革していくことこそ必要だと訴えていきたいと思いました。
ただ、すべての政党が高等教育の無償化を訴えていたことは貴重です。国民の要求が政治を動かしていることに確信を深めました。
私の力不足もあり、共産党は全体の6位とふるいませんでしたが、生徒たちからは、「共産党の安全保障政策がよくわかりました」とか、「優しく強い経済に賛成です」との感想が出され、嬉しく思いました。
何度も私に質問してくれたある生徒は、「日本共産党の目指す共産主義が、資本主義を否定するのではなく、価値あるものを受け継ぎ発展させるという考えに納得です。ぜひ頑張ってください」との感想と激励をいただくことができました。
まとめの発言では、日本国憲法に触れてほしい、その大切さを学び、主権者として政治にはたらきかけてほしいと述べました。ひとりでも多くの生徒たちに伝わればと思います。(2022/2/19記)