清水ただし村上太さん清水 はじめまして!清水ただしです。
村上 町でポスター、よく拝見してます。松竹芸能にいらっしゃったとか。
清水 ええ。子どものころからお笑いが好きで、昔からそういう道に行きたいと思っていました。93年に松竹芸能のオーディションに合格して2年目に「ツインタワー」というコンビを組んでやってました。その後、日本共産党の職員として働くようになって、3年前に福島区から大阪市会議員に当選して、今度は参議院選挙に挑戦することになりました。
 コンビ時代の相方はいま心斎橋でスナックを経営してるんですが、多喜二祭での漫才のお話をいただいて、ぜひやりたいと。久しぶりに漫才台本を読んで、当時のわくわくする気持ちを2人で思い出しました。

現代の問題切りこんで

村上 「蟹工船」が世間で話題になったことや、話の大筋は知ってましたが、「漫才を書け」と言われて本を読んでみたら、正直、あの一冊をモチーフにして書くのは重たいし笑えない。そこで「蟹工船」の話は入はいり程度にして、あとは現代の問題でいこうと。
清水 台本を読ませていただいて、「蟹工船」を入口にしながら、いまの派遣切り、雇い止め、就職難が全体的な柱としてあって、その中で、へこたれないで笑わせて乗り越えていこかという力強さがあるなと思いましたね。
村上 漫才は台本をもらった時点で演者の物。自分らなりにアレンジ、枝葉を付けていいし、それができるほど面白い。「中田カウス・ボタン」にはできない清水さんたちの漫才をぜひしていただけたらと思います。
清水 頑張ります!  台本を書かれる時ってどんな苦労がありますか?
村上 僕は最初の書き出しに時間がかかるんです。吉本新喜劇だったら、幕が開いてうどん屋があってお客さんが居て、訳の分からんところでこけたりしますが、話が始まるそういう部分の方が時間がかかったりします。観ている人は子どもやお年寄りが多いのでべたな話が多くなりますけどね。
清水 私なんかはそれが分かりやすくて大好きです。こういう展開になると思っていたら、役者さんがその通りに演じてくれるし、オチを押さえるお客さんが居てたら、「先言うな」というやりとりがあったり。それが面白いんですね。
 私も演説で情勢の話や共産党の押し出しをする時、難しい話を分かりやすく聞いてもらおうと、テレビを見たり、雑誌や新聞を読んだり、友達と話している中から考えた小ネタを入れるようにしています。何かいいアイデアがないかといつも考えているんですが。
村上 ちょこちょこ笑いを入れたほうがいいですからね。政治のブレーンはできませんけど、演説の笑いの担当はしますよ(笑い)。

弱い立場に優しい政治

 いまの政治を見てると、小沢さんの献金問題を追及するのはいいけど、景気を回復するためにどうするのかということこそ考えてほしいと思います。
清水 本当ですね。共産党はもちろん政治とカネの問題も追及しますが、一番大事なのは暮らしと経済の問題。後期高齢者医療制度で75歳以上の皆さんは4月からまた保険料が上がります。沖縄県の基地問題も含めて2010年代の日本の国のあり方を総合的に議論していくべきだと思います。
村上 僕は離婚していて子どもがいるんですが、母子家庭や父子家庭がいっぱいあります。親の責任もあるけれど、子どもには罪がないんです。経済的に苦しくて学校の給食でしか栄養を摂ってない子もいるし、お金の有る無しで医者に行けないのもおかしい。そんなところにこそお金を使うべきだと思います。弱い者にもうちょっと優しい政治をしてほしいですね。
清水 同じ思いです。この間も「事業仕分け」をやってましたが、米軍への思いやり予算や大企業の優遇税制とか本当に削るべきところには手を付けてないんですね。そんな中で消費税の話も出てきていますが、私たちはそういうところにこそメスを入れていく立場で取り組んでいきたいと思います。

新しい社会目指す政党

村上 共産党の議員さんと生でお会いするのは初めて。一番生活に密着してる政党だとは思うんですが、名前を変えたほうがいいんとちゃいますか?
清水 共産党を応援していただいている方からもよく言われるんですよ。
 私もいろいろ考えましたが(笑い)、結局そのままいったほうが一番いいなと思ってるんです。
村上 ほう。
清水 旧ソ連とか中国の共産党や、北朝鮮の労働党などと一緒くたにされますが、日本の共産党は逆に他国への侵略や干渉を堂々と批判してきたし、いまは金融マネーの暴走とか世界的な不況で資本主義そのものが問われるような時代になってきました。
 日本共産党はいまの資本主義をもっと良くした先に新しい社会ができると思っているし、日本の政党の中で一番長い歴史を持っている党が、何をしてきてこれから何をやろうとしているのかを分かってもらう努力こそ必要ではないかと。だから小林旭じゃないですが
村上 「昔の名前で出ています」
清水 そうです(笑い)。
村上 清水さんとお話して共産党のイメージだいぶ変わりました。ぜひ頑張っていただいて、弱い者の立場で政治をつくっていただきたいですね。
清水 私がお笑いを始めたのは、人を笑わせるのが好きで、人に喜んでもらいたいとか、幸せになってもらいたいという思いからでした。村上さんにおっしゃっていただいたように、漫才でも今後の政治活動の中でも、清水らしさを大切にしながら頑張っていきたいと思います。本日はありがとうございました。


むらかみ・ふとし 1964年、東大阪市出身。演芸作家。「クイズ!小豆島の首都は?」で、桂三枝さんが選考委員を務める「チキンラーメン夢大賞」漫才台本部門優秀賞を受賞。ティーアップ、矢野・兵動、シンクタンクなどの漫才台本を執筆。なんばグランド花月やテレビで吉本新喜劇のレギュラー作家として活躍中。漫才の選手権大会「M-1グランプリ」予選審査委員。

<大阪民主新報 記事、写真より>

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