


共子 ラジオ派遣村は、インターネットでは月間30万近いアクセスになり、ニューヨークの邦人新聞「ジャピオン」にも紹介されましたね。
ただし すごい反響ですよね。僕自身も驚いています。
たたき売り
共子 毎月200通近く届くメールやハガキにはリアルな相談が書き込まれています。
ただし わずか15分の番組に届くお便りが今の社会を象徴していると思います。派遣切りや貧困問題、自己責任と思わされているなかで、そういう人たちを励ます呼びかけが届いたんやと思います。
共子 パーソナリティーが、ただしさんに決まるまで大変だったんです。「元松竹芸能バナナのたたき売り」という新聞記事を見せられて、これだ! と思ったが共産党にはツテがない。思い切って東京の中央委員会にメールをバーンと。
ただし 共子さんが共産党の大阪府委員会に赤いベンツで乗り付けた時はもう職員ドン引きしてたんですよ。(笑い)
共子 何で? 共産党は赤い色が好きなんとちゃうの?
ただし うちは自転車で来る人が多いですから。(笑い)
共子 車のイメージですね。清水さんも共産党っぽくないっていわれませんか。
ただし いわれますよ。支持者から事務所に電話かかってきまして、「うちの掲示板に無断で民主党のポスター張ってる、はがしに来て」っていわれるから行ったら、僕のポスターが張ってあったんです。
共子 共産党というと堅い暗いイメージがあるのかも。
ただし 共産党に対して、むちゃむちゃ誤解や偏見を持ってる人がいてるけど。実際は、私利私欲なしに職場でも地域でも困った人の相談相手なんや。インターネットで「相談所」「派遣切り」とかで検索すると共産党の事務所や議員さんとかが出てきたりする。ものすごくいいことやってんのにな~。
笑えば活力
共子 そういう話をもっとみんなに知ってほしいな。明るいイメージに変えないと。
ただし そう。やっぱり笑顔! へこたれたらあかん。僕が芸人目指したのはみんなに笑ってもらいたいから。昔、お客さんが全然笑ってくれないんで松竹の先輩に言うたら「あほか、笑えへんかったらな、舞台降りてこちょばしてでも笑わせ」と言われた。笑えば明日から頑張ろうという活力が生まれてくる。共産党との出会いは阪神大震災でボランティアしていた時でした。
抜け穴法案
共子 ただしさんはご自身も苦労されてるでしょ。新聞少年で喫茶店でアルバイトしながら苦学して。やっぱり、自分も大変なところを通った人の励ましっていうのが、希望を与えるんだと思う。
ただし 希望が持てるというのはすごく大事ですね。今の派遣切り問題は、やっぱり労働者派遣法の改正を抜本的にやらないとだめなんです。民主党政権も、当初派遣法見直しっていうふうに言っていたけど、使い古した靴下のように穴だらけなんです。製造業への派遣は引き続き容認する。専門26業務とされれば3年を超えても派遣社員のまま働かせて、いらなくなったらやめさせることができるんだけど、パソコン使えるだけで専門業務に入れられるんや。こんな抜け穴はやっぱりふさがなあかん。使い捨て労働は原則禁止。あわせて学校を出た若い人たちが正社員として働くことができる世の中にしていくこと。大阪で最低賃金は時給762円でしょ。フルタイムで働いても結婚できるような賃金じゃないんですよ。
共子 収入が安定しないと結婚は考えにくい。
ただし 世界同時不況と言われているけれど、欧米では1.2倍から1.7倍に賃金が上がっているのに日本だけ下がっている。ここはやっぱり、僕たちは当たり前のルールをつくろうよと言いたい。
共子 え~。そうなんやぁ~。
ただし この派遣法を元へ戻せば絶対に生活が安定する。雇用が安定したら、労働者の意欲が高まる。
共子 そうそう。労働力が上がれば、生産力も向上する。
ただし 賃金が上がるでしょ、中小企業の設備投資や個人消費に結びつくんですよ。大事なことは雇用を守ることと中小企業を守る、この二つをしっかりやらなあかんと。
共子 そやね、もっと中小企業を引き上げてほしいな~。
ただし 大企業が内部留保のため込みに没頭するんじゃなくて、たまったお金を社会に還元させ、校舎の耐震化や特別養護老人施設を建設すれば、市民の生活が良くなるし中小企業にも仕事が回る。生活道路の工事では大阪市でも97%以上中小企業が受注している。
共子 そうしたら町全体が潤う感じやね。この前の福島区補選では橋下さん(府知事)が「大阪都になったら発展する」って言うてはったけど。
ただし そんなこと全然ない。90年代以降、大型開発と同和事業に巨額の税金をムダ遣いして結局、府・市とも5兆円を超える借金で市民サービスが後退していった。これが大阪を駄目にした。その反省もなしに言ってもね。
共子 府と市を一つにした、大阪都は効率ええんとちゃうか、みたいな話ではないと。
ただし 結局、浮いたお金で高速道路のような、また失敗済みの大型開発をやろうとしている。市議補選では、橋下知事のトリック、風が吹くなか、共産党の山田候補が民主党や自民党を上回り、次点を確保して、勝利の土台をつくったと思う。知事がワン大阪いうてるけど、「ワン大阪はいらないワン」てね。(笑い)
勝つオーラ
共子 参院選まで1カ月。大阪選挙区は立候補者が乱立して大激戦といわれてる。
ただし 民主党の支持率がこんなに早く下がるというのは、国民のガッカリ度を如実に表している。結局、民主党は財界、アメリカ言いなりの二つの政治悪が突破できない。それは派遣法でも普天間基地の問題でもよくわかる。アメリカにも財界にも国民の立場でものをいえなければ、どんな政党が政権を担おうとも政治は前に進まないとみんなが気付き始めている。そこをわかってもらえれば。
共子 ただしさんには、勝てる人だけが持つ、オーラというか、説得力があるよね。
ただし ホンマですか。週刊誌の選挙予想に一喜一憂はしないんだけど、半年前、清水ただしの頭の上に△とか▲がつきだした。ある評論家が「誰が受かり落ちるかは分からない」と。その中で最後まで頑張り抜いたものが勝ち抜ける。
共子 そうやね。実は、ラジオ派遣村立ち上げから参議院選挙勝利まで怒濤(どとう)の半年間をリポートした、ドキュメント本を出版しないか、という話が来てるんですよ。
ただし うわ~それ、必ず勝って読みたいわ。タイトルは、「ベンツと共産党」でミリオン行くんとちゃいますか。(笑い)
共子 私の番組作りの原点は、聖書のヨハネの黙示録の一節「わたしはむしろ、あなたが冷たいか熱いかであってほしい」からきているんです。つまり神様は、ぬるいのは要らんと。熱いか冷たいかだと。
ただし 僕も熱く熱くたたかい抜きます。苦しみや悩みがあっても、幸せになりたいという、みんなの希望を受けとめていきたいし、そのことを語らせたら負けません。
共子 村長! 必ず勝って、番組に帰ってきてくださいね。
ただし 一回りも二回りも大きくなって帰ってきますよ。絶対に頑張ります。ありがとうございました。
しみず・ともこ 競馬中継リポーターを経てヤナセ大阪支店ロイヤルショウルームに勤務。90年ヤナセレディ販売コンテスト最優秀賞受賞。現在は、番組制作&広告代理店の株式会社ミッション・ブロードバンド代表取締役。
<しんぶん赤旗日曜版2010.6.6版 記事、写真より。 動画は5月8日事務所開きより>
