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2015年8月アーカイブ

司法修習生への給費の実現を!

[活動報告]2015/08/28 更新

8月28日、衆議院法務委員会において、司法修習生への給費の実現を求めて質問に立ちました。給費制が廃止され、現在は生活費を貸し付ける貸与制となっており、借金を背負うことに躊躇を覚え、経済的理由から法曹をあきらめる若者がうまれています。

6月30日に法曹養成制度改革推進会議が決定した「法曹養成制度改革の更なる推進について」には、「法科大学院の司法試験合格率、法曹資格者の活動の場の拡大が、制度創設当初に期待されていた状況とは異なるものとなり、法曹志望者の減少を招来する事態に陥っている」、と書かれていることを指摘。上川陽子法務大臣は、法曹志望者が減少している一因に司法修習生の経済的問題があることを認めました。

司法修習生に毎月23万円の給費を実現した場合、かかる予算は年額45億円であり、この間、法科大学院と裁判員裁判に要する国の予算は年間130億円近く減少していることも紹介し、財政負担を理由にいつまでも給費の実現を遅らせてはならないと迫りました。

裁判所のホームページには「司法修習生は国家公務員ではないが、それに準じた身分として取り扱われ…」と説明していることを認めさせた上で、修習専念義務や守秘義務を課せられ、原則兼業を禁止されている司法修習生へこれまでの枠に捉われない思い切った経済的支援が早急に必要であることを、この問題の責任者である上川陽子法務大臣に要望しました。

上川陽子法務大臣は、「法曹養成制度に様々な問題があることを十分に理解している。司法修習生に対する経済的支援についても重要な要素であり、しっかりと検討してまいりたい」と答えました。今年3月の委員会では私の質問に対し、「貸与制を前提としながら、様々な方策を検討」と答えており、今回、その文言がなかったことは重要な点です。ビギナーズネットのみなさんも傍聴に来てくれました。みなさんの運動は確実に政府に届いていることを確信にしていただきたいと思いました。

 

少年院を視察――矯正医官特例法の審議にむけて――

[活動報告]2015/08/25 更新

8月24日、刑務所や少年院などの矯正施設で被収容者に医療措置を行う医師(矯正医官)が不足している問題で、兵庫県にある少年院の加古川学園と播磨学園を視察し、学園長や職員と懇談を行いました。参議院兵庫選挙区の金田峰生さんも参加されました。

矯正医官は現在、欠員が定員の2割以上にも達し、医師不在の矯正施設が多数あることから、矯正医官の処遇改善(兼業の緩和やフレックスタイム制度の導入)によって、継続的な人材確保をめざす特例法案が審議入りしています(参議院で先に審議され、全会一致で通過)。

この施設では医官の定員は2名ですが、現在の常勤医師は1名です。診察日には50件を超える診察の申し込みがあり、対応に追われているといいます。学園長からも特例法の成立に期待しているとの発言がありました。

今年8月には、和歌山県の拘置所で、労役中だった40代の男性が熱中症で死亡する事故も起きています。この施設には医師が常駐していなかったといいます。収容者の医療を受ける権利をしっかりと保障することが大切です。

医師の確保はもちろんのこと、医療設備の拡充や、外部医療機関との連携強化も今後の課題となっています。世間的にあまり知られていない矯正医官の役割の重要性についても、さらにアピールしていくことが求められています。質疑は8月26日(水)、午前11時20分から私が質問に立つ予定です。

終戦記念日に宣伝に立つ

[活動報告]2015/08/16 更新
清水 忠史さんの写真
8月15日、戦後70回目の終戦記念の日。午前中は、和歌山市内でマイクを握りました。暑い中、たくさんの後援会の方も参加してくれました。
 
渡辺 国男さんの写真

夕方は、大阪に戻り、ヨドバシカメラ前で終戦記念日の宣伝に立ちました。他の弁士の方と話の内容が被らないように少し工夫して、僕からは①防空法について②憲法の基本的人権と幸福追求権の意義について③経済的徴兵制の問題、を柱に訴えました。ラストは宮本岳志さんがビシッとしめてくれました。

アベ政治を許さない――国民世論の高まり感じる

[活動報告]2015/08/10 更新
清水 忠史さんの写真
週末の活動を一気にご報告。日傘も使って暑さとのたたかい。
 
清水 忠史さんの写真
泉南市での国会報告会。90名が参加。「お世話になった共産党に少しでも役立ちたい」と女性が入党。
 
清水 忠史さんの写真
大阪市内に戻り、辰巳孝太郎参議院議員ともに、派遣で働く女性からの要望を聞かせてもらう。派遣法改悪阻止へ。
 
山田 みのりさんの写真
 
野田阪神駅前で、戦争法案に反対する福島区民集会。100名近くが参加。
 
清水 忠史さんの写真清水 忠史さんの写真
 
日曜日は、羽曳野市で街頭演説。その後、和歌山県橋本市へ。戦争法案反対の市民集会に160名が参加。
 
炎天下、たくさんの方がパレードに参加した。橋本市内でこうしたパレードが開かれたのは初めてかも?
 
清水 忠史さんの写真
 
安倍政権の支持率が低下している。戦争法案に加え、原発再稼動や派遣法改悪、社会保障切り捨て、TPP推進、沖縄基地押しつけなど、国民の声をきかない「アベ政治を許さない」という国民の世論が大きく広がっていることを実感した。
 

辛いときにこそ思い出したい、冤罪被害者の桜井昌司さん。

[活動報告]2015/08/06 更新

僕は冤罪被害者である桜井昌司さんが好きだ。「刑事訴訟法等の一部を改正する法律案」に反対する集会などでお目にかかる中で懇意となり、フェイスブックでも「友達」になり、参考人質疑でも国会へ来ていただいた。桜井さんご自身が楽天主義を自認されているだけあって、とにかく常に明るい。布川事件では連日行われる密室での糾問的な取調べによりなされた「嘘の自白」を証拠とされ、29年間も無実の罪で服役を余儀なくされたのに、だ。青春真っ盛りの時期に30年近くも自由を奪われる絶望を想像することができるだろうか。絶対に無理だ。

昨日、与党と民主・維新の修正により刑訴法改定案が採決されたことについてマスコミの取材を受けた桜井さんは、「記者さん、あんたも盗聴の対象になるんだよ」と答え、冤罪をなくすものではないと語ったそうだ。今一度、刑事司法制度改革の契機が、冤罪をなくすこと、違法な取調べを根絶することにあったことを思い起こす必要があるだろう。

そうそう、桜井さんは歌手でもあるそうだ(今日初めて知った)。自ら国賠訴訟をたたかうだけでなく、全国の冤罪被害者やその家族を支援するために東…奔西走を重ねる桜井さんは、どんな想いをこめて歌っているのだろうか。とても興味が湧いてきた。

この間、衆議院法務委員会で理事会での対応や委員会での質疑に対し、自分なりに努力してきたつもりだ。周りの協力を得ながらとはいえ、ここまで審議を重ねてきたことに対する達成感がまったくないわけではない。しかし、結果として、冤罪被害者のみなさんがこぞって反対してきた法律案の採決を許してしまったことに、悩み落ち込んでいることも事実だ。

そんな思いにかられた時にこそ、桜井さんのことを思い出したくなる。どんなに困難があろうとも、不屈に、前向きに、笑顔で頑張っている桜井さんのことを。そして、自分もさらに努力を重ね、成長していこう。そう考えた一日だった。