活動報告

【摂津市で有機フッ素化合物の調査】

[活動報告]2023/09/15 更新
 2020年に行われた環境省の地下水等調査により、有害な有機フッ素化合物(PFOA)が摂津市南別府町の井戸から全国一高い濃度で検出されました。大阪府の調査でも、同市の地下水から国の定めた暫定目標値の400倍超という濃度が検出されています。発出源は空調機メーカーであるダイキン工業の淀川製作所です。
 現在、ダイキン工業はPFOAの製造を行っていませんが、地域には今でも高濃度の汚染が確認されており不安が高まっています。
 党国会議員PFAS問題対策委員会の山下よしき参院議員、山添拓参院議員、宮本岳志衆院議員が現場の実態調査と住民からの聞き取りを行いました。党摂津市議団、かわそえたつま衆院7区候補、長岡ゆりこ前大阪市議らとともに清水ただしも参加しました。
 その後、摂津市役所へ移動し、この問題に取り組む地元の「PFOA汚染問題を考える会」のみなさんと意見交換を行いました。地元のみなさんが自主的に行った血液検査では、地下水・水路を使用して野菜作りをしている方々のPFOA等の血中濃度が、そうでない住民と比べて高くなっていることなどが報告されました。
 摂津市の森山一正市長とも一時間にわたって懇談。党対策委員会の責任者でもある山下よしき参院議員は、「PFAS等の血中濃度が健康にもたらす影響等について国が責任を持って調査し、対策を取ることが必要です」と述べ、森山市長からは、「共産党が国会でこの問題を取り上げてくれていることはよく承知している。もどかしいが基礎自治体には権限がない。私たちも国や大阪府が責任を持って取り組んでもらいたいと要望しているところです」と応じました。
 アメリカではPFASの大規模な調査が行われ、血中濃度の基準を設けています。日本でも疾病との因果関係を科学的に調査し、血中濃度の基準を設けることを急がなくてはならないと強く感じました。