活動報告

戦争する国づくり許すな!集団的自衛権行使に反対しよう!

[活動報告]2014/06/10 更新

袈裟をまとったご住職も戦争反対と街頭に。多くの市民の注目を集めていました。
毎月9日に行っている大阪憲法会議・共同センターの宣伝に、大阪宗教者平和協議会のみなさんも参加され、集団的自衛権に反対する演説をされました。

憲法9条には「国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する」と明記されています。アフガニスタンへの報復戦争やイラク戦争の際に、自衛隊は海外へ行きましたが、「戦闘地域には行かない」「武力の行使はしない」という二つの歯止めがあったため、自衛隊は戦争に巻き込まれなかったのです。

衆院予算委員会の志位委員長の質問に対し、安倍首相は、この二つの歯止めを「残す」とは言いませんでした。「戦闘行為を目的として戦闘地域には行かない」と弁明しましたが、裏を返せば戦闘目的でなくとも戦闘地域へ入れば、敵国から攻撃を受ける可能性が高まり、戦闘行為になってしまうのです。

明らかに憲法と矛盾する集団的自衛権。「ワシがそう思うねんから、そうやろ」と、自らの解釈だけで認めてしまうなど、立憲主義を踏みにじるものであり、絶対に許せません。

「自衛」とは自らを衛ることであり、米国を衛るのは「他衛」です。日本の防衛とは無関係です。つまりは、米国が戦争を起こせば自衛隊も参戦する。「集団的自衛権」=「集団的攻撃義務」とも言えるでしょう。

仏教には「不殺生」という戒律があります。戦前ほとんどの宗教が侵略戦争推進に加担させられたという暗い歴史があります。二度と同じ過ちを起こすまいと、宗教者のみなさんが立場の違いを越えて声をあげることに頼もしさを覚えます。

国会での力関係を見ると、維新の会(分裂したとは言えこの問題では共通している)やみんなの党も解釈改憲による集団的自衛権を容認・後押ししており、緊迫した状況であることに違いありません。

しかし、国民世論がそうたやすく安倍政権の暴走を許していないことも事実です。草の根のたたかいこそ、その趨勢を決するのだと思います。

戦前、絶対主義的天皇制のもと、治安維持法などによる激しい弾圧を受けながら、果敢にそして不屈に「戦争反対」「国民主権」をかかげたたかいぬいた歴史と伝統が日本共産党にはあります。

憲法と民主主義をまもるたたかいに、党の存在意義をかけて立ち上がる決意です。