活動報告

【NHKとメディアを考える】

[活動報告]2020/08/11 更新

この間のNHKの政権寄りの報道姿勢には多くの批判の声が寄せられています。NHKの会長任命権限などを持つ経営委員会に、安倍首相に近いとされる人物が多数選任されていることが要因のひとつになっています。

公共放送として不偏不党・中立公正な報道を貫くことができなくては、受信料を納める国民の理解と信頼を得ることはできないでしょう。

戦前、侵略戦争に加担した大手メディアは、十分な反省のないままに再出発しました。ナチスの戦争を賞賛した新聞社がすべて解体されたドイツとは対照的です。権力におもね、スポンサーの意向を尊重するあまり、日米安保、原発、沖縄基地、消費税などの問題に対する批判的な報道が抑制されてきたのです。

最近では、吉村洋文大阪府知事を持ち上げ、無批判に報道してきた関西の民報各社がその典型です。イソジンが新型コロナの特効薬であるかのような誤解を与えたことに反省する必要があるでしょう。

もちろん、国民目線で視聴者を唸らせる良質な番組もあれば、批判的精神を持つジャーナリストや気骨あるコメンテーターも活躍しています。批判と同時に激励も送りながら、NHKや大手メディアをチェックしていく活動がとても大切だと思います。

8月8日、福岡市内で「NHKとメディアを考える福岡の会」の総会で講演を行いました。内容が盛り沢山となり、時間配分がうまくいかず、ご迷惑をおかけしたことをこの場をお借りしてお詫び申し上げます。また、声をかけていただければ幸いです。(2020/8/10記)