活動報告

維新打破へ大阪4区の役割

[活動報告]2017/07/30 更新

まったく、いつまで「大阪都」なる仕組みづくりに明け暮れるのでしょうか。二年前の住民投票で市民は大阪市の存続を決定し、都構想は葬り去られたはずです。当時の橋下徹市長も住民投票は「最初で最後」とさんざん市民の不安を煽りましたが、反対多数となるとその日の会見で政治家を引退すると表明したのです。もう終わった話なのです。

ところが松井知事、吉村市長、大阪維新の会は、ふたたび大阪市廃止の住民投票を企て、公明党の協力も得て都構想の設計図をつくる法定協議会を立ち上げ、区割り案を議論し始めました。

そもそも都構想とは何か?大阪市を廃止して、主な税収を大阪府(都にはなりません)が吸い上げ、高速道路や無駄な鉄道建設、カジノ誘致のためのインフラ等に注がれます。

旧の大阪市内には財政的にも実務的にも半人前の特別区ができるだけ。一部事務組合というもう一つの巨大な行政組織をつくることになり、これぞ二重行政だと言わなくてはなりません。

これまで以上に住民サービスや福祉が後退することは避けられません。住民の中に分断と対立を持ち込み、莫大な費用のかかる住民投票は二度と実施させてはならないのです。

二年前、私の選挙区である大阪4区内では、都構想に賛成と投じた票が多数でした。閉塞感を打ち破るために新しい「何か」を期待し、再度の住民投票を支持するひとがたくさんいることは事実です。

住民投票阻止に向けて、私たちには、都構想の欺瞞と悪弊をわかりやくすくていねいに説明していく活動が求められています。大上段に構え「都構想は百害あって一利なし」と訴えても、長引く不況で暮らしや営業に不満を抱え、政治や行政の劇的変化を求めている人びとの胸には響かないと思うのです。

今求められている大阪府と大阪市の役割について朴訥に語ることが大切だと考えます。まだまだ不足する保育所や特養ホームの整備などに力を注ぎ、福祉の増進で将来不安を取り除くとともに現役世代が安心して働ける環境をつくることが必要だと。中小企業や商店街を支援し、大企業に社会的責任を求め、賃金の引き上げを力強く促していくことが求められているのだと。

東京都に対するコンプレックスに囚われることなく、大阪独自のアイデンティティに光をあて、子どもたちからお年寄りまでイキイキ・ワクワクと暮らせる街づくりに励むことこそ重要なのだと。

当然、それはカジノと一体の万博誘致やリニア新幹線の延伸ではなく、街角デイハウスの充実や地下鉄・コミュニティバスの利便性の向上ではかるべきです。

日本共産党が、批判と同時に希望と展望の持てる対案をしっかり打ち出してこそ、維新政治を打ち破ることができると確信しています。

折り返しを迎えたいっせい地方選挙で、何としても日本共産党の躍進を。大阪4区内の役割は重要です。市会議員選挙では、城東区の山中智子さんの再選はもちろん、北区でやまさき寿美雄さん、都島区で鳥居さとしさん、福島区での山田みのりさんの勝利をめざし、府議会選挙でも当選に迫るたたかいが求められています。私も国政の立場から「地方が主人公の政治を」「都構想はストップ」と、どんどん訴えていきます。

28日は、福島区と都島区で宣伝にたちました。たたかいはもう始まっています。助走期間は長いほどいいはずです。今こそ頑張りどきです。いつ行われてもおかしくない総選挙に勝利し、つづく地方選挙でも必ず躍進を遂げましょう。

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